デンスケ就活日記

三十路だーなんて騒いでたのはいつのことやら、既に四十路が視野に入ってきている今日この頃。はい、無職でしたが、また働き始めましたよ

細部に拘る大雑把な人間になりたい

どうも、デンスケ@大雑把さには定評があります。

 

舟を編む、を読みました。本屋大賞まで受賞したベストセラーってやつだし、映画化もされてるんで結構多くの人がその内容について知ってるんじゃないですかね。内容は簡単に言うと辞書編集部における辞書編纂作業って感じで、なかなか馴染みが無いものの、言葉の面白さ、深さに気付ける作品であります。

作品自体の面白さは、正直まぁまぁッて感じ。もう少し硬派な作品を期待してたので、全体的にライトノベル的な書きっぷりとか、いきなり時間が経過しちゃったり、各登場人物の描写が薄かったりしたのでいまいち感情移入は出来なかったところが気になったは気になったりするものの、要所要所でぐっとくる表現があったり、ほのぼの系なので気分転換に読むにはちょうどいいボリュームです。

 

そして思ったのが、

細かな描写を疎かにしてはいけない

これです。ちょうど最近自分の欠点である、大雑把で物事を気にしなさすぎる点が気になっておりまして。この作品は辞書を作る過程を追ってるので、結構言葉の定義の難しさが出てきます。例えば「右」とか。これを説明しろと言われても、左じゃない方とか思いついちゃったり(実際辞書ではXXで無い方みたいな言い回しは使われるらしい)するけど、なかなか説明できない。

単純に意味が難しいだけなら良いけど、結構使い方が曖昧な日本語とかあって、人が使ってても、この人間違った意味で使ってるよーみたいな事って往々にしてありますからね。勿論自分だってあるし。例えば「愛」とか。難しいやね。これは哲学ですなー。

 

まぁそれは良いとして、デンスケは色々と話しをざっくり捉えて理解するんで、細部をあまり意識しない。そんで結構生きてるとざっくり問題を捉えるって能力も重要は重要なんで、ほとんどそれで済んじゃうってこと。でもやっぱり細部に拘らないといけない時々ってのは絶対にあって、そこに頭いい人と、そうでない人の違いが出てくると思う。頭いい人って、ホント細かい数字とか、言い回しとかまで覚えてたりするけど、あれマジで羨ましい。デンスケはそれが出来ないので、結果として過去の出来事に対する執着が薄く、あまり覚えてない。

 

そして思ったのです、これは人生損をしておるぞ、、、と。

 

人生は平等な密度ではない

って、要はそういうことですな。つまり細部を疎かにせずに生きてる人は、より濃密で、深い人生を生きているのではということですよ。それはそれは面倒だと思いますよ。たかだか少し表現が違うだけで気になったり、そこで意見の対立があれば衝突がおきるわけです。

 

でも生きるってのはそういうことでしょ!?

議論を交わすのはそういうことでしょ!?

 

そしてデンスケはそういう生き方をしていない。それはそれで楽です。世の中を楽観的に捉えて、シリアスになったりはしない。勿論深刻な問題が起きるレベルまでは精度を落とさないから、深刻な問題にも遭遇はしない。でも流石に良い年になってきたのでもう少しじっくり人生生きてみたいなと、まるで仙人の様な思いに駆られてしまいました。

とりあえず人の名前、作品の中身(本、音楽、英語など)、言葉の使い方辺りを流さずにじっくり噛みしめてみたいと思うわけです。

 

と、またふんわりした書きっぷりになってくるあたりが、デンスケがデンスケたる所以なのですが、こればっかりは一朝一夕にならず。

気長にいきませう。

 

わっしょい